
- 停電時に役立つグッズ10選|必要な防災用品と長時間停電への備えをわかりやすく解説
- 第1章 停電時に最優先で確保したい「明かり」
- 第2章 スマートフォンの電池切れを防ぐための備え
- 第3章 スマホ以外の情報収集手段と乾電池も準備する
- 第4章 長時間停電では飲料水・食料・調理手段も重要
- 第5章 災害時はトイレへの備えも忘れない
- 第6章 長時間停電への備えを強化するならポータブル電源
- あると便利|保冷剤・クーラーボックスも準備しておく
- 第7章 停電中だけでなく「電気が復旧するとき」にも注意
- 携帯発電機を使う場合は一酸化炭素中毒に要注意
- まとめ|停電対策は「電気がない生活」を具体的に想像することが大切
- 参考・引用
停電時に役立つグッズ10選|必要な防災用品と長時間停電への備えをわかりやすく解説
地震や台風、大雨などの災害が発生したとき、突然起こる可能性があるのが「停電」です。数分程度で電気が復旧することもありますが、設備の損傷や大規模な災害が原因の場合には、電気を使えない状態が長時間続く可能性もあります。
普段の生活を振り返ってみると、私たちは想像以上に多くのものを電気に頼っています。部屋の照明だけでなく、スマートフォンの充電、冷蔵庫、エアコン、電子レンジ、IHクッキングヒーター、テレビ、Wi-Fiルーターなども、停電すると基本的には使えなくなります。
特にスマートフォンは、災害情報を確認したり、家族と連絡を取ったり、停電情報を調べたりする重要な道具ですが、充電できなければ長時間使い続けることはできません。また、夜になれば照明が使えないだけでも、家の中を移動することが難しくなります。
なお、設備トラブルなどで電気だけが止まる短時間の停電と、地震や台風などによって複数のライフラインに影響が出る災害時の停電では、必要な備えが異なります。この記事では、災害による長時間停電も想定して幅広く紹介します。
大規模な災害では、電気だけではなく水道やガス、物流などにも影響が出る可能性があります。そのため「懐中電灯を1本持っていれば大丈夫」と考えるのではなく、もし数日間、電気や水道などが十分に使えなくなったら何が必要になるのかを具体的に考えておくことが重要です。
この記事では、停電時に役立つ代表的なグッズ10種類を中心に、冷蔵庫への対策や停電復旧後の注意点、携帯発電機を使用する際の危険まで初心者向けに分かりやすく解説します。

第1章 停電時に最優先で確保したい「明かり」
停電が夜間に発生すると、普段は何気なく歩いている自宅の中でも危険が増します。廊下や階段、床に置かれた荷物などが見えにくくなり、家具にぶつかったり、段差につまずいて転倒したりする可能性があるためです。
さらに地震と停電が同時に起こった場合には、家具や物が倒れていたり、床に物が散乱していたりする可能性もあります。暗い状態で慌てて移動すると、思わぬけがにつながることも考えられます。
そのため停電対策で最初に準備しておきたいのが、電気が止まっても使用できる照明です。内閣府も防災用品として懐中電灯や携帯ラジオ、乾電池などを挙げています。
① LED懐中電灯
LED懐中電灯は、停電対策の基本となる防災用品です。部屋の中を移動するときだけでなく、分電盤を確認するとき、玄関や屋外の状況を見るとき、避難するときなど、さまざまな場面で使用できます。
重要なのは、「家に1本あるから大丈夫」と考えないことです。停電した場所と懐中電灯を置いている場所が離れている場合、暗闇の中をそこまで移動しなければなりません。そのため、寝室・リビング・玄関・防災バッグなど、複数の場所に分散して置いておくと使いやすくなります。
特に夜中に停電した場合を考えると、寝室の枕元やベッド付近など、手を伸ばせば取れる場所に1本置いておくと安心です。
乾電池式の懐中電灯を使用する場合には、必要な乾電池の種類も確認しておきましょう。いざ使おうとしたときに電池が切れていたり、家にある予備電池とサイズが違ったりすると使用できません。
防災用品を確認するときには、「持っているか」だけでなく、実際に点灯するかどうかまで確認することが大切です。
② LEDランタン
懐中電灯が一方向を照らすことに向いているのに対して、LEDランタンは周囲を広く照らすのに向いています。テーブルの上に置いたり、フックを使って高い位置から吊り下げたりできるタイプなら、家族が同じ部屋で過ごすときにも便利です。
長時間の停電では、ずっと懐中電灯を手に持っているのは大変です。ランタンがあれば、食事をしたり、防災用品を確認したりするときにも両手を自由に使いやすくなります。
ランタンには乾電池式、USB充電式、ソーラー充電対応、手回し充電対応など、さまざまなタイプがあります。一つの充電方法だけに頼るのではなく、例えば充電式ランタンと乾電池式懐中電灯を組み合わせるなど、複数の電源方式を準備しておくと長時間停電への備えを強化できます。
昔ながらの停電対策として、ろうそくを思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし、ろうそくは火を使用するため、転倒や周囲への引火による火災の危険があります。
特に地震後は家具や物が倒れていることも考えられるため、明かりを確保する目的では火を使わないLED照明を優先するほうが安全です。

第2章 スマートフォンの電池切れを防ぐための備え
現在の災害対策では、スマートフォンも非常に重要な道具になっています。気象情報や避難情報の確認、停電情報の検索、家族や知人との連絡、地図の確認、ニュースの閲覧など、一台で多くの役割を担うことができます。
しかし、スマートフォンは電池が切れてしまえば、ほとんどの機能を利用できなくなります。停電が長時間続けばコンセントから充電することもできないため、停電対策ではスマホ本体だけでなく、スマートフォンを使い続けるための電源についても考えておく必要があります。
③ モバイルバッテリー
そこで準備しておきたいのがモバイルバッテリーです。普段から使用している人も多いと思いますが、防災用品として考える場合には「持っているかどうか」だけでは十分ではありません。
長期間使わずに防災バッグの中へ入れたままにしていると、自然放電などによって、いざというときに充電残量が少なくなっている可能性があります。そのため、防災用品を点検するときにはモバイルバッテリーの残量も確認し、必要に応じて充電しておきましょう。
また、意外と忘れやすいのが充電ケーブルです。モバイルバッテリーがあっても、スマートフォンと接続するケーブルがなければ充電できません。
自分のスマートフォンがUSB Type-Cなど、どの端子を使用しているのか確認し、家族で使用している機種が異なる場合には、それぞれに対応するケーブルを一緒に準備しておくと安心です。
モバイルバッテリーにはリチウムイオン電池を使用した製品が多くあります。NITE(製品評価技術基盤機構)は2026年7月の注意喚起で、リチウムイオン電池搭載製品について、高温になる場所に放置しないこと、強い衝撃や圧力を加えないこと、膨張や異常な発熱などがあった場合には使用を中止することなどを呼びかけています。
特に夏場の自動車内は非常に高温になることがあります。そのため、「防災用だから車にモバイルバッテリーを入れっぱなしにしておこう」と考える場合には注意が必要です。
モバイルバッテリーは非常に便利な防災用品ですが、適切な保管と定期的な状態確認まで含めて備えることが重要です。

第3章 スマホ以外の情報収集手段と乾電池も準備する
スマートフォンがあれば多くの情報を確認できますが、災害時の情報収集をスマホだけに頼るのは心配です。長時間の停電ではバッテリー残量をできるだけ節約したい場面もありますし、災害の状況によっては通信設備に影響が出る可能性もあります。
そこで、スマホとは別の情報収集手段として準備しておきたいのが携帯ラジオです。
④ 携帯ラジオ
内閣府でも、非常用持ち出し品の一例として携帯ラジオや乾電池などが挙げられています。
乾電池で使用できるラジオであれば、スマートフォンの電池を節約しながら災害情報を確認できます。
最近の防災ラジオには、乾電池だけでなく手回し充電やUSB充電に対応した製品、LEDライトを搭載した製品、一部ではスマートフォンへの給電に対応した製品など、さまざまなタイプがあります。
ただし、多機能な製品であれば必ず良いというわけではありません。災害時に重要なのは、自分が迷わず操作できることです。
防災用品は購入すると安心してしまい、その後ほとんど触らないことがあります。しかし、停電が発生してから説明書を探して使い方を確認するのでは、すぐに使用できない可能性があります。
購入したら一度実際にラジオを受信してみる、電池の入れ方を確認する、手回し充電対応なら実際に試してみるなど、平常時に一度操作しておくと安心です。
⑤ 乾電池も忘れずに準備しておく
乾電池も独立した一つの防災用品として準備しておきたいものです。懐中電灯やランタン、携帯ラジオなどをそろえていても、乾電池が切れてしまえば使用できません。
まず、自宅にある防災機器が単1・単2・単3・単4のどの電池を使用するのか確認しておきましょう。機器によって必要な電池が異なる場合には、「懐中電灯は単3」「ラジオは単4」といった形でメモしておくと、いざというときにも迷いにくくなります。
乾電池には使用推奨期限があります。防災バッグの中に何年も入れっぱなしにするのではなく、定期的に状態や期限を確認することが大切です。
期限が近づいた乾電池は普段の生活で先に使用し、新しく購入した乾電池を防災用として補充する方法なら、無駄を減らしながら備蓄を続けることができます。
内閣府も2026年度の防災週間で、非常用持出品として懐中電灯、ラジオ、乾電池などの準備を呼びかけています。

第4章 長時間停電では飲料水・食料・調理手段も重要
「停電対策なのに、なぜ水や食料まで必要なの?」と思う人もいるかもしれません。
しかしこの記事では、単なる設備トラブルによる短時間停電だけではなく、地震や台風などに伴う災害時の長時間停電も想定しています。
大規模な災害では電気以外のライフラインや物流にも影響が出る可能性があります。スーパーやコンビニが通常どおり営業できなかったり、商品の配送が遅れたりする可能性もあるため、自宅である程度生活を続けられるだけの備蓄が必要になります。
⑥ 飲料水
内閣府は、家庭で最低3日間、できれば1週間程度生活できるよう、食料や飲料水などを備蓄することを案内しています。
飲料水については、1人1日3リットル程度が一つの目安です。
例えば1人暮らしの場合でも、3日分なら、
3リットル × 3日 = 9リットル
程度が目安になります。
4人家族で同じ3日分を考えれば約36リットルになるため、家族の人数が多い家庭ではかなりの量になります。
「2リットルのペットボトルを何本か置いているから大丈夫」と感覚だけで判断するのではなく、一度家族の人数から必要量を計算してみると、自宅の備蓄が十分なのか分かりやすくなります。
飲料水についても定期的に期限を確認し、期限が近づいたものを普段の生活で使用し、新しく購入したものを備蓄へ回す方法なら管理しやすくなります。
⑦ 非常食・保存食
食品についても、農林水産省は最低3日分から1週間分程度の家庭備蓄を案内しています。過去の災害では、ライフラインの復旧まで1週間以上かかったケースもあることから、可能であれば数日分だけではなく余裕を持って備えておくと安心です。
ただし、「防災用の特別な非常食を大量に購入しなければならない」と考える必要はありません。
レトルト食品、缶詰、パックご飯、乾麺、インスタント食品、お菓子など、普段から食べている食品を少し多めに購入しておき、食べた分を買い足していくローリングストックという方法があります。
普段食べている商品なら、災害時にも食べ慣れたものを口にできるほか、賞味期限切れによる食品ロスも減らしやすくなります。
また、乳幼児、高齢者、食物アレルギーがある人などが家族にいる場合には、それぞれに必要な食品を別途準備しておくことも重要です。
食料の量だけでなく、家族が実際に食べられるものを準備しておくという視点も忘れないようにしましょう。
⑧ カセットコンロ・カセットボンベ
オール電化住宅では、停電するとIHクッキングヒーターが使えなくなる場合があります。そのようなときに役立つのがカセットコンロです。
お湯を沸かしたり、レトルト食品を温めたり、簡単な調理をしたりできるため、長時間の停電では非常に便利です。寒い時期には、温かい食事や飲み物を用意できるだけでも生活の負担を減らすことにつながります。
ただし、カセットコンロは火を使用する器具です。使用するときには製品の取扱説明書を確認し、周囲に燃えやすいものを置かないことや、適切に換気することなど基本的な安全対策を守りましょう。
カセットボンベについても、必要本数だけでなく製造年月やメーカーが示す使用の目安、保管方法を確認しておくことが大切です。
例えば岩谷産業では、保管状態によって異なるとしたうえで、カセットボンベは製造日から約7年以内を目安に使い切るよう案内しています。
防災用品として長期間保管するものだからこそ、買って置いたままにするのではなく、定期的に状態を確認し、必要に応じて入れ替えることが重要です。

第5章 災害時はトイレへの備えも忘れない
長時間停電を伴うような大規模災害では、断水や下水道設備への影響によって、自宅の水洗トイレが使用できなくなる可能性があります。
トイレは水や食料ほど目立つ防災用品ではありませんが、生活するうえでは欠かすことのできないものです。
災害が起きてから「トイレが使えない」と気づいても、すぐに携帯トイレを購入できるとは限りません。店舗が営業していなかったり、すでに売り切れていたりする可能性もあるため、平常時から準備しておく必要があります。
⑨ 携帯トイレ・簡易トイレ
携帯トイレには、便器などに袋を取り付け、排泄物を凝固剤などで処理するタイプがあります。
製品によって使用方法が異なるため、購入して防災バッグへ入れたままにするのではなく、一度パッケージを確認して使い方を把握しておきましょう。
家族が複数人いる場合には、当然ながら使用回数も増えます。何となく数個だけ購入するのではなく、家族の人数や停電・断水が続く日数を考えて必要量を準備しておくことが大切です。
また、携帯トイレだけではなく、トイレットペーパー、ウェットティッシュ、手指の衛生用品、ゴミ袋なども一緒に準備しておけば、断水が長引いた場合にも対応しやすくなります。
内閣府も、家庭で備えておく防災用品として携帯トイレや簡易トイレなどを挙げています。

第6章 長時間停電への備えを強化するならポータブル電源
ここまで紹介したライト、モバイルバッテリー、水、食料などが基本的な備えですが、さらに停電への備えを強化したい場合には、ポータブル電源という選択肢もあります。
⑩ ポータブル電源
ポータブル電源は、内部のバッテリーに蓄えた電気をスマートフォン、照明、ノートパソコンなどへ供給できる機器です。
製品によっては家庭用コンセントと同じ形状のAC出力を備えているため、対応する電化製品を使用できる場合もあります。
ただし、ここで注意したいのが、ポータブル電源があれば家庭の家電を何でも使えるわけではないということです。
ポータブル電源には、製品ごとにバッテリー容量、定格出力、AC出力の仕様、充電時間などに違いがあります。スマートフォンやLEDライトを充電する場合と、電子レンジ、電気ケトル、ドライヤーなど大きな電力を必要とする機器を使用する場合では、必要となる性能が大きく異なります。
購入するときには単純に容量の数字だけを見るのではなく、まず**「停電したときに何を使いたいのか」**を考えることが重要です。そのうえで、使用したい電化製品の消費電力と、ポータブル電源の定格出力などを確認しましょう。
また、ポータブル電源についても充電式電池を搭載した製品が多いため、安全な保管と取り扱いが必要です。
消費者庁はポータブル電源について、強い衝撃を与えないこと、高温になる場所での使用や保管に注意すること、製品の説明書に従って使用することなどを呼びかけています。
ポータブル電源は便利ですが、価格も比較的高いため、すべての家庭で必ず用意しなければならないものではありません。
まずは懐中電灯、モバイルバッテリー、水、食料など基本的な備えを整え、そのうえで家族構成や停電時に使いたい機器に応じて検討するとよいでしょう。
あると便利|保冷剤・クーラーボックスも準備しておく
今回の「10選」には含めていませんが、停電対策として保冷剤やクーラーボックスを準備しておくのも役立ちます。
停電すると冷蔵庫や冷凍庫は新たに冷却を続けることができなくなります。ただし、停電した瞬間に庫内の温度がすぐに室温まで上がるわけではありません。
そのため最初に意識したいのが、冷蔵庫の扉を必要以上に開けないことです。扉を開けるたびに庫内の冷気が外へ逃げるため、停電中はできるだけ開閉回数を減らしましょう。
普段から冷凍庫に保冷剤をいくつか入れておけば、停電時の保冷にも活用できます。停電が長時間続く場合には、クーラーボックスと保冷剤を組み合わせて食品を移す方法も考えられます。
東京電力も、停電時には冷蔵庫のドアの開閉を控えることや、保冷剤などを準備することを案内しています。
ただし、食品の状態は季節、室温、停電時間、停電前の保存状態などによって変わります。
食品が安全かどうかを、味見や見た目、においだけで判断するのは避けましょう。
食品安全委員会が紹介している、スペイン食品安全栄養庁(AESAN)の停電後の食品に関する情報でも、味見や見た目、においだけを頼りに安全性を判断しないよう注意が示されています。
停電によって冷蔵・冷凍食品の温度が上がった可能性があり、安全性に不安がある場合には無理に食べないことも大切です。食料を無駄にしたくない気持ちはありますが、災害時だからこそ体調を崩さないことを優先しましょう。

第7章 停電中だけでなく「電気が復旧するとき」にも注意
停電対策では、電気が使えない時間ばかりに注目しがちですが、実は停電から電気が復旧したときにも注意が必要です。
例えば停電前に電気ストーブ、アイロン、ヒーターなどの電熱器具が作動していた場合、停電によって一度停止しても、電気が復旧した瞬間に再び作動する可能性があります。
地震によって周囲に衣類や紙などの燃えやすいものが落ちている状態で電気が復旧すると、火災につながるおそれがあります。こうした災害後の火災を防ぐため、停電中から復旧時まで電気製品の状態に注意することが重要です。
NITEは2026年8月27日の注意喚起でも、地震後の電気・ガスによる二次被害について注意を呼びかけています。
地震が発生した場合には、まず身の安全を最優先にします。
揺れが収まり、安全を確認できてから電気製品の状態を確認し、必要に応じて電源を切ったり、プラグを抜いたりします。そして、避難するまでに時間的な余裕がある場合は分電盤のブレーカーを切ります。
電気が復旧した後も、すぐにすべての家電を使い始めるのではなく、電源コードやプラグが損傷していないか、水にぬれていないか、焦げた跡がないかなどを確認しましょう。
特に地震や浸水によって損傷した可能性がある電化製品をそのまま使用すると、漏電や火災につながる危険があります。
異臭、異音、異常な発熱、煙など、少しでも異常を感じた場合には使用を中止することが重要です。
携帯発電機を使う場合は一酸化炭素中毒に要注意
ポータブル電源とは別に、ガソリンなどを燃料として発電する「携帯発電機」を停電対策として使用する場合もあります。
携帯発電機については、非常に重要な注意点があります。
携帯発電機は屋内では絶対に使用してはいけません。
発電機の排気ガスには一酸化炭素が含まれているため、屋内で使用すると一酸化炭素中毒を起こす危険があります。「窓を開けているから大丈夫」「換気扇を回しているから大丈夫」と考えるのも危険です。
消費者庁は、屋内だけでなく車内やテント内でも携帯発電機を使用しないよう注意を呼びかけています。
屋外で使用する場合でも、排気ガスが窓や出入口から建物の中へ入り込まないよう、開口部から離れた風通しの良い場所で使用する必要があります。
ポータブル電源と携帯発電機は、どちらも停電時に電力を確保するためのものですが、仕組みは大きく異なります。特に燃料を使用する携帯発電機は排気ガスが発生するため、使用場所と安全対策を必ず確認しましょう。
まとめ|停電対策は「電気がない生活」を具体的に想像することが大切
今回紹介した停電時に役立つ代表的なグッズ10選は、LED懐中電灯/LEDランタン/モバイルバッテリー/携帯ラジオ/乾電池/飲料水/非常食・保存食/カセットコンロ・カセットボンベ/携帯トイレ・簡易トイレ/ポータブル電源です。
この中でも、まず優先して準備したいのは、明かり、スマートフォンの電源、水、食料などです。そこからラジオ、乾電池、携帯トイレ、カセットコンロなどを加え、さらに必要性を感じる場合にはポータブル電源を検討すると、無理なく防災用品を充実させていくことができます。
また、今回10選には含めなかった保冷剤やクーラーボックス、ウェットティッシュ、ゴミ袋なども、停電や断水が長引いた場合には役立ちます。
そして、防災用品で大切なのは購入して終わりにしないことです。懐中電灯は実際に点灯するのか、乾電池の期限は問題ないか、モバイルバッテリーは充電されているか、スマートフォンに合うケーブルがあるか、食品や飲料水の期限は切れていないか、カセットコンロやボンベは問題なく使用できる状態かなどを定期的に確認しておきましょう。
内閣府は家庭で最低3日間、できれば1週間程度生活できるよう、食料や飲料水などを備蓄することを案内しています。農林水産省も、災害時には物流が停止し、食品が手に入りにくくなる可能性があるとして、最低3日分から1週間分程度の家庭備蓄を勧めています。
大規模な災害が発生してから防災用品を買いに行こうとしても、店舗の在庫が少なくなったり、物流が止まったり、店舗そのものが営業できなくなったりする可能性があります。
そのため、何も起きていない平常時こそ、防災用品を準備できる最も重要なタイミングです。
まずは自宅を見回しながら、**「もし今日の夜から停電して、明日も電気が使えなかったら何に困るだろう?」**と考えてみましょう。
最初からすべてを完璧にそろえる必要はありません。必要性の高いものから一つずつ準備していけば、無理なく停電や災害への備えを整えることができます。
参考・引用
内閣府「自然災害への備えは万全ですか?チェックしてみよう!」
内閣府 防災情報のページ
内閣府「令和8年度『防災週間』及び『火山防災の日』について」
内閣府 令和8年度 防災週間
農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」
農林水産省 食品ストックガイド
農林水産省「災害時のために、備えていますか?」
農林水産省 家庭備蓄について
NITE「『夏バテ(夏のバッテリー)』にご注意を」2026年7月15日
NITE リチウムイオン電池の注意喚起
NITE「事例から学ぶ、地震後の電気・ガスによる二次被害」2026年8月27日
NITE 地震後の二次被害について
消費者庁「災害時にも活躍する携帯発電機やポータブル電源の事故と停電復旧後の通電火災に注意!」
消費者庁 公式ページ
東京電力「電気がつかないときは?」
東京電力 停電時の注意事項
東京電力「停電時の注意点」
東京電力 停電時の冷蔵庫などの注意事項
岩谷産業「カセットボンベについて よくあるご質問」
岩谷産業 カセットボンベFAQ
食品安全委員会「スペイン食品安全栄養庁(AESAN)、停電後の冷蔵・冷凍庫内の食品の取り扱いに関する推奨事項を提供」
食品安全委員会 公式情報